トレード戦略の読み方

毎日配信しているトレード戦略は、正しい読み方をしないと実際のトレードに活用できないので、このページではトレード戦略の読み方を解説します。

トレード戦略の前提事項

トレード戦略の読み方 イメージ画像

当サイトではデイトレードを推奨しています。
デイトレードの定義は様々ですが、当サイトでは1時間足を戦略立案の基準時間足としています
つまり、1時間足のダウ理論に沿ったトレード戦略を立てるということです。
そして、そのトレードの優位性や期待値を考える上でマルチタイムフレーム分析を使用します。

しかし、エントリーポイントを1時間足で計画すると、トレードチャンスは1日に1回未満に減ってしまって資金効率が落ちます。
ですので、エントリーポイントの選定は15分足で行います
つまり、トレードの執行は15分足で行うということです。
毎日配信するトレード戦略が15分足になっているのはこのためです。

注意が必要なのは、あくまでトレード戦略は1時間足をメインで考えるということです。
1時間足のトレンドと15分足のトレンドが逆行する場面が出てきますが、基本的には1時間足のトレンドに沿ったトレード戦略を立てることになります。
ただし、マルチタイムフレーム分析の結果、1時間足に逆行したシナリオを描く場合もあります。

3本シナリオ

トレード戦略では、必ずA、B、Cの3つのシナリオを作成しています。
そして、Aシナリオは必ず「買いシナリオ」となり、Cシナリオは必ず「売りシナリオ」となります。
Bシナリオは相場環境によって買いか売りか決まります。

明確に区切れる場合

トレード戦略の読み方

多くの場合は上のチャートのように、売り目線で見る領域と買い目線で見る領域が明確にわかるようなシナリオを立てています。

ゾーンがある場合

トレード戦略の読み方 参考チャート2

時々、このチャートのように赤く塗りつぶした領域がある場合があります。

この赤く塗りつぶした価格帯はゾーンと定義していますが、一言で言えば「判断が難しい領域」です。
判断が難しいのは、多くの場合は1時間足のトレード判断と15分足のトレード判断が合致しないことが理由です。
15分足では買い目線で考えなければならないけど、1時間足では売り。という状況ですね。

このゾーンの考え方は、基本的にはBシナリオに沿った売り(買い)を考えるのですが、短期的には目線が転換しているので、再び目線がBシナリオのトレード方向に一致するのを待つ価格帯という意味になります。

損切り位置

損切り位置は、基本的にはトレード執行の時間足である15分足のダウ理論に沿った価格に設定します。

トレード戦略の読み方 参考チャート3

例えば、上記のチャートでAシナリオと判断してロング(買い)でエントリーする場合、損切り位置は緑の水平線で描く場所に設定します。
高値を更新してAシナリオで買う場合、15分足の押し安値になる価格の少し下に置くという考え方です。
ここを超えるとダウ理論のトレンドが崩れるという場所に設定してください。

これは、青ラインのようにAのラインから反発する上昇トレンドを想定してエントリーしますが、青の破線のように、エントリー後に下落して深い押し目を作る場合もあるからです。
青い破線のように深く押してきたとしても、15分足での買いの根拠は崩れていないので基本的にはホールドするという考え方で、損切り貧乏を防ぎます。
(チャートの状況により早めに損切りするという場合もあります。)

エントリーポイント

エントリーポイントは、基本的にはチャートに引いているA、B、Cのシナリオの分岐点になる赤線を想定します。
しかし、未来のことは誰にも分かりません。
「ラインに到達したから即エントリー」ではないので注意してください。

トレード戦略の読み方 参考チャート4

上の画像は振り返りのチャート画像に、その日のシナリオを重ねたものです。
○2はAシナリオでの買いでのエントリーポイントです。
本来、Aシナリオで買うならば青○でのエントリーになりますが、反発せずにラインを下抜けてきたので、押し目形成を待ってから○2でのエントリーとなっています。
もちろん、青○で何も考えずにエントリーしても損切り位置は○1のラインより下にあるはずなので、結果的には利益が出る可能性が高いですが、そうならずに下げてきてCシナリオになる可能性もあります。

また、青○でエントリーするのと、○2でエントリーするのでは損切り位置までのPIPS数が違うので、リスクリワード比に大きな違いが出ます
これは長期的な資金効率や実現損益に大きな影響を及ぼします。

エントリーポイントを考える上では、エントリータイミングを決める基準の話をする必要がありますが、これはまた別の機会にエントリーメソッドとして記事をまとめる予定です。

超えたかどうかの判断

A、B、Cのシナリオの基準になるラインや、多数の水平線を使ってトレード戦略を考えていきますが、ラインを超えたかどうかの判断は「ローソク足の実体が超えたかどうか」で判断していきます。
また、チャートの波を見る際にも高値(安値)を超えたかどうかの判断はローソク足の実体で判断します。

しかし、超えなければならない高値(安値)の基準はヒゲ先まで見ます。

トレード戦略の読み方 参考チャート5

上の画像のように、超えなければならない直近安値価格はヒゲ先で判定し、超えたかどうかは実体で判定するので、赤○のローソク足で初めて安値更新と判断します。